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April 2009

2009.04.20

目次:ラムレイ『タイタス・クロウの帰還』

『タイタス・クロウ・サーガ タイタス・クロウの帰還』
ブライアン・ラムレイ 夏来健次訳
創元推理文庫, 2008.11
THE TRANSITION OF TITUS CROW by Brian Lumley
Copyright (C) 1975

目次

 作者による注記
 新聞記事
 編者序文

第一部
 1 されどタイタス・クロウはどこに?
 2 夢のこと、あるいは十年の失われた歳月のこと
 3 ピースリーのこと、ウィルマース財団のこと
 4 イングランドにおけるCCDのこと
 5 クトゥルーの宇宙的交配

第二部
 1 帰宅について、幻覚を視たことについて
 2 教母クォリーのこと
 3 タイタス・クロウの帰還のこと
 4 宇宙をわがものに!

第三部
 1 時の弥果(いやはて)にて
 2 生存せる種族
 3 白亜紀
 4 先史時代を彷徨して

第四部
 編者付記
 断片集
 1 水槽に沈むわが身
 2 ロボットの星
 3 タイタス・クロウの変容
 4 古代のイギリス
 5 大いなる種族
 6 往還機へ戻る
 7 ブラック・ホール
 8 異質なる生命形態たち
 9 呪われしものらの湖
 10 アトランティス
 11 世界の外へ!

第五部
 1 エリシア
 2 ティアニア
 3 驚異の世界
 4 クタニド

第六部 ド・マリニーの選択

 編者後記

訳者付記
解説 森瀬繚

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登場人物

タイタス・クロウ……CCDと戦う霊能力者。オカルティスト
アンリ-ローラン・ド・マリニー……クロウの盟友。骨董商
ウィンゲート・ピースリー……ウィルマース・財団(ファウンデーション)の統轄
アーサー・D・メイヤー……ウィルマース財団副統轄
エリナ・クォリー……教母(マザー)。財団の霊能力者

ティアニア……エリシアの女神?
フェリキウス・テトリクス……古代イギリスのローマ帝国元老
ロリウス・ウルビクス……古代イギリスの哲学者
T3RE……ロボットの科学者
エシュ……ディチチ族の言語学者長
オス-ネス……エリシアのドラゴン
ザ・ツリー……ナイマーラの薗の神樹

クティーラ……クトゥルーの秘められし姫
イタカ……風に乗りて歩むもの
ティンダロスの猟犬……時間界の吸血鬼
大いなる種族……円錐形の知性体
ハスター……ハリ湖にひそむ邪神
ヨグ-ソトース……戸口にひそむもの。全にして一なるもの

クタニド……エリシアの旧神

時空往還機……ド・マリニーの掛け時計と呼ばれた謎の装置

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2009.04.21

目次:高田里惠子『男の子のための軍隊学習のススメ』

『男の子のための軍隊学習のススメ』
高田里惠子
ちくまプリマー新書, 2008.8

目次

はじめに 想像のなかの男の子たちへ
 この本の正体
 わたしは最適任者
 「上から目線」でいいじゃない

第一章 男の兵隊、女のお産
 オモテとウラ
 嗚呼、大日本帝国の落日
 女らしい男になるために
 のび太くんにものを教える
 男の序列、女の選択
 ややこしや、ややこしや

第二章 老(初年)兵は死なず
 魂の試される時
 ホーホケキョ?
 余はいかにして老初年兵となりしか
 立派な人だって紹介できます
 水兵さん奮闘記
 お尻は日本を救う

第三章 志願と忌避
 何某事件
 ハイッとスッキリ、元気よく
 人の嫌がる
 ナカソネとナベツネ
 ビョーキのフリ

第四章 軍服と裸体のあいだ
 ダメになるにも才能がいる
 男が服を脱ぐとき
 To do, or not to do
 最後の最後で愛を叫んでみる

あとがきにかえて――男の子たちへの感謝の言葉
引用・参考文献一覧

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2009.04.22

資料:高田里惠子『男の子のための軍隊学習のススメ』

高田里惠子『男の子のための軍隊学習のススメ』pp.172-185.
--以下文中から--
「引用・参考文献一覧」(の目次)

1. みなさんに読んでいただきたいなあ、と思う小説や体験記です。なるべく文庫や新書で入手できるものに絞りました(発行年は、当該文庫版の初版発行年を記しました。取りあげた作品の発表年は本文中に提示してあります)。文庫で絶版になっているものでも、全集では読めます。
 戦前・戦中の作品や遺稿集、その他の軍隊小説・戦争小説は「3.その他の文献」に分類されています。

a. 軍隊小説・兵士小説
b. 「ダメ兵士トリオ」を文庫で読もう!
c. 軍隊体験記・捕虜体験記
d. 漫画

2. 帝国軍隊に関する引用・参考文献(著者五十音順)

a. 文庫で入手できる一般向け事典
b. 事典類
c. 徴兵・軍隊について
d. 最近の新書から

3. その他の文献(著者五十音順)

a. 小説・遺稿集
b. エッセイ・回顧録
c. 学術的なもの
d. 新聞・雑誌掲載のもの
e. その他

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2009.04.23

目次:松本侑子『赤毛のアンへの旅』

『赤毛のアンへの旅 ~秘められた愛と謎』
松本侑子
日本放送出版協会, 2008.4

目次

『赤毛のアンへの旅』に寄せて 茂木健一郎
大人になって再読する『赤毛のアン』

Chapter I 写真でたどるアンの物語
 第1巻『赤毛のアン』
 第2巻『アンの青春』
 第3巻『アンの愛情』
 第4巻『アンの幸福』
 Anne's gallery 1

Chapter II 秘められた愛の物語
 1 マリラの母性愛~秘めた愛からあふれ出す愛へ
 2 マシューの慈愛~人の愛と神の愛
 3 ギルバートの愛の贈り物~英文学と花言葉による謎とき
 Anne's gallery 2

Chapter III 物語に香る英文学
 1 シェイクスピア劇からの引用
 2 アンが演じるアーサー王伝説のロマンス
 3 ブラウニングに始まりブラウニングに終わる
 4 『赤毛のアン』『アンの青春』『アンの愛情』結末と題辞の不思議なつながり

Chapter IV キリスト教の愛と聖書のことば
 1 アンとカスバート兄妹が信仰する長老派教会
 2 イエスゆかりの人々の名前 アン、マシュー、マリラ
 3 『赤毛のアン』の聖書のことば
 4 イエスの聖杯探索のおしえ

Chapter V 暮らしと社会
 1 スコットランド民族の文化と伝統
 2 アンが支持する政党と敬愛する女王様
 3 アヴォンリーの草木と花々、家庭のハーブ
 4 お茶会のハプニング、優雅なお食事会
 「お茶会」のごちそう

Chapter VI 謎とき『赤毛のアン』
 「ゲイブルズ」とは?/「グリーン・ゲイブルズ」とは?/「グリーン・ゲイブルズのアン」とは?/各巻のタイトルの意味は?/なぜ赤毛を嫌うのか?/リンド夫人が16枚編んだキルトとは?/花言葉から読む女主人の気質/カモメと蜜蜂/ブルー・ウィロウの大皿とは?/ロブスターの缶詰工場で働くフランス系

Chapter VII 写真でたどるモンゴメリの生涯
 誕生/少女時代/カナダ中部へ/大学生(1)/島の教師(1)/大学生(2)/島の教師(2)/島の教師(3)/郵便局勤務/新聞記者/婚約/第1巻『赤毛のアン』、第2巻『アンの青春』発行/結婚式/新婚旅行/妻・母・牧師夫人・作家として/苦難の日々/旅路の果て/懐かしい島へ帰る

あとがき~心の同類のみなさまへ

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初出一覧

Chapter III
(1-3) NHKラジオ「ものしり英語塾」07年1月号
(4)「山陰の女」第6号・02年11月

Chapter IV
(1-3) NHKラジオ「ものしり英語塾」07年2月号
(1・クリスマスの項目)「パッチワーク通信」03年12月号
(4)「私の時間」08年2月

Chapter V
(1-4) NHKラジオ「ものしり英語塾」07年2-3月号
(4・料理の項目)「SNOW」01年10月号

Chapter VI
(1-4項目) NHKラジオ「ものしり英語塾」07年1月号

上記に加筆訂正しました。その他は、本書のために書き下ろしたものです。本書収載の翻訳は、松本侑子訳『赤毛のアン』(集英社文庫)より引用しました。

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2009.04.24

目次:冨原眞弓『ムーミン谷のひみつ』

『ムーミン谷のひみつ』
冨原眞弓
ちくま文庫, 2008.8

目次

ムーミン家族 Muminfamilj
 自然なしあわせのかたち
 <ムーミン的>な暮らしとは
 かわいい子には旅をさせよう
 偶然にゆだねられた運命

ムーミントロール Mumintroll
 どうしてぼくがわからない?
 自分はいったいだれなのか
 報われない恋はつらい

ムーミンパパ Muminpappa
 <パパ>はつらいよ
 家族を守るのはわたしだ
 すべては生きている

ムーミンママ Muminmamma
 ママはどうしてママなのか
 絵筆の楽園に逃げこんで

ちびのミイ Lilla My
 あんた、闘うのよ

スニフ Sniff
 やっぱりセドリックが好き

スノークの女の子とスノーク Snorkfroken och Snork
 前髪がなくてもかわいい?

フィリフヨンカ Filifjonka
 竜巻とともに去りぬ

ヘムル Hemul
 すこしなら騒いでもいいよ

ニョロニョロ Hattifnatt
 小さな放浪者たちとどこまでも
 根のない自由にぞっとする

モラン Marra
 どうしてそんなに嫌われる?
 温もりを求めて

スナフキン Snusmumrik
 崇拝なんかごめんだね
 ほんとうの自由はすぐそこに

トゥティッキ Tooticki
 曖昧だからいいのよ

スクルットおじさん Onkelskrutt
 忘れるのって気分がいいぞ

あとがきにかえて トーベ・ヤンソンとムーミン
文庫版へのあとがき

トーベ・ヤンソン(1914-2001)略年譜
トーベ・ヤンソン邦訳作品一覧

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本書は1995年11月、KKベストセラーズより刊行された『ムーミン谷へようこそ』をもとに大幅に加筆訂正し、文庫化したものです。「スニフ」「スノークの女の子とスノーク」「フィリフヨンカ」「ヘムル」「モラン」「スクルットおじさん」は書き下ろしです。

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2009.04.25

資料:冨原眞弓『ムーミン谷のひみつ』

冨原眞弓『ムーミン谷のひみつ』各章毎に付けられた紹介。

ムーミン家族 Muminfamilj (p.16)
 『たのしいムーミン一家』の扉に描かれたムーミン屋敷の間取図。上が一階で、下が二階。一階の間取は、中央にタイルストーヴのある応接間、そこから続くヴェランダ。応接間から右回りで、じゃこうねずみの部屋、トフスラとヴィフスラの部屋、浴室、かまど、台所、ヘムルの部屋、階段。二階の間取は、いちばん上がムーミンママの部屋、右回りで、ムーミンパパの部屋、スニフの部屋、客室、スノークの兄妹の部屋、スナフキンとムーミントロールの部屋、なんでも部屋。九冊のシリーズを通して、屋敷の間取図はこれひとつ、ほかにはない。

ムーミントロール Mumintroll (p.46)
 母親っ子の甘えん坊。初期の作品ではなにかとムーミンママに頼るが、独立独歩のスナフキンに憧れてもいて、自分もいつかはあんなふうに生きてみたいと思っている。九冊のシリーズを通して成長していくプロセスが描かれる。気だてがよくて、めったに怒らないが、感受性がゆたかで、そのぶん傷つきやすい。

ムーミンパパ Muminpappa (p.74)
 子どもっぽい。ちょっと無理をしても責任を引きうけたがるが、すぐ挫折してむくれる。手先の器用さが自慢。<家族の大黒柱>を標榜するわりに放浪癖があり、シリーズを通じて何度も失踪する。ムーミン谷にいるときは、ハンモックに寝そべって「回顧録」の構想を練るのが日課。

ムーミンママ Muminmamma (p.98)
 どんなときにも慌てず騒がず、頼りになる。すばらしく楽天的で、たいていの困難は苦もなく乗りこえる。モノに愛着を感じても執着はしない。だれよりも自由な精神の持ち主かもしれない。すべてを受けいれ、すべてを丸く収めてきたママだが、寂しい孤島で暮らすうちに、生まれてはじめてエゴの葛藤をおぼえる。挿絵画家として家族の生計を支える一方、家族の世話も一手に引きうけていた作者の母シグネがモデル。

ちびのミイ Lilla My (p.114)
 ミムラ族のなかで「いちばん小さく」、名前はギリシア文字のμ(小さいものの象徴)に由来する。作者によると「勇気があり、怒ることができ、ぜったいにへこたれず、前向きで、いつまでも大きくならない」。探求心旺盛、怖いもの知らず、単刀直入、ときとしてハードボイルド。シリーズを通して多少とも変わっていくほかの生きものたちとくらべて、ミイだけはほとんど変わらない。『ムーミンパパ海へ行く』ではなぜかムーミン家族の「養女」になっている。

スニフ Sniff (p.124)
 第一作『小さなトロールと大きな洪水』では「小さな生きもの」として登場。のちの「スニフ」じゃ固有名。シリーズ前半に活躍するが、後半になると影をひそめる。臆病だが好奇心は旺盛。設定としてはムーミントロールよりも幼く、小柄で、子どもっぽく、しかも現実主義者。物欲が強く、とくに高価なモノに執着する。

スノークの女の子とスノーク Snorkfroken och Snork (p.134)
 スノークの女の子は、コケティッシュでロマンティック、ときに直感的に賢明な行動をとる。かよわい女の子の振りをするが、窮地におちいるとがぜん勇敢になり、積極的な行動に出る。前髪と金のアンクレットが自慢。スノーク族は強い感情に動かされると肌の色が変わるが、それ以外はムーミントロール族に似ている。
 スノークの女の子の兄は、『ムーミン谷の彗星』と『たのしいムーミン一家』にしか出てこない。スナフキンが言うには「整頓好きで説明好き」。理屈っぽくて仕切りたがるが、まとめ役の力量に欠ける。

フィリフヨンカ Filifjonka (p.144)
 フィリフヨンカというと、たいていブルジョワの中年女性を連想するが、少数ながら男性(フィリフヨンク)もいる。たくさんの美しく由緒正しい品物に囲まれているが、身近な家族はなく、友達も少ない。極端なまでに掃除や整頓に情熱をそそぐ。好きでもない親戚づきあいをしようとしたり、祖母が住んでいたというだけで意にそわない家に住んだりして、伝統を忠実に守ろうとするあまり、ときどき爆発してアナーキーになる。

ヘムル Hemul (p.156)
 定冠詞つきで「ヘムレン」となるため、日本語名では「ヘムル」または「ヘムレン」と不統一。スウェーデン語<ohemul>(不当な)から否定語<o>をとった造語か。無神経で独善的な面もあるが、人柄はよく憎めない。いくつかのタイプに大別できる。
1 音楽(主として管楽器やアコーディオン)やスポーツ好きの陽気なヘムル(『ムーミン谷の冬』)。自分が元気にしていれば、まわりも元気になると思いこんでいるが、迷惑がられることも少なくない。
2 収集癖のある学者ヘムル。昆虫や植物の採集、切手蒐集などに情熱を燃やす求道者タイプ(『ムーミン谷の彗星』)。
3 秩序と権威を重んじるヘムル。このタイプは天職に生きる。孤児院の経営者(『ムーミンパパの思い出』)、警察官や公園管理人(『ムーミン谷の夏まつり』)。
4 シリーズ後半に登場する内省的なヘムル。子どもたちのために静かな公園をつくる(『ムーミン谷の仲間たち』)、自分らしさを求めてムーミン谷をおとずれる(『ムーミン谷の十一月』)など、魅力的なヘムルも多い。

ニョロニョロ Hattifnatt (p.166)
 スウェーデン語名は「ハッティフナット」または「ハティフナット」。<hatta>(優柔不断で迷う)と<fnatta>(放浪する)の合成語だろうか。姿を消したりひとの心を読んだりできるとの噂だが、真偽のほどはわからない。『ムーミン谷の夏まつり』によると、夏至祭のイヴに蒔かれた「ニョロニョロの種」から生まれ、どこまでも水平線をめざす永遠の放浪者。性別不詳。

モラン Marra (p.188)
 スウェーデン語名は「モッラ」であるが、定冠詞がついて「モラン」となる。<morra>(モッラ=うなる)と音が似ているので命名されたのか。不毛で心を凍らせる孤独の象徴なのか。暖まろうとして近づくと火が消えてしまうのが、モランの不幸である。だれからも愛されず、だれも愛さないという意味で、怖ろしいというよりも哀れな存在。シリーズ後半においては、より複雑で深みのある生きものとして描かれる。

スナフキン Snusmumrik (p.206)
 直訳すれば「嗅ぎ煙草をやる男」で、スウェーデン語名は「スヌスムムリク」。日本で流布している「スナフキン」は英語名の転用。自由と孤独を愛する詩人。ひとにもモノにも執着せず、秋になるとムーミン谷を去って、ひとりで旅に出る。大おばさんからもらったハーモニカと古ぼけた帽子をたいせつにしている。

トゥティッキ Tooticki (p.222)
 種族名ではなく完全な固有名。作者の友人でグラフィック・デザイナーのトゥーリッキ・ピエティラがモデル。冬のムーミン谷でムーミントロールの導き手となる。スナフキンがまばゆい夏の太陽を讃える詩人だとすれば、トゥティッキは蒼白い冬の月と曖昧な闇の世界の秘密をうたう巫女だといえよう。スナフキンと同じように、ムーミントロールにとっては、一歩先をゆく年上の友だち。

スクルットおじさん Onkelskrutt (p.232)
 たいそうな年よりらしいが、「自分の名も年もまんまと忘れてしまった」つわもの。年より扱いされると憤慨するが、そのくせ、ムーミン屋敷の戸棚のなかに住む「ご先祖さま」をライヴァル視する。『ムーミン谷の十一月』で、ムーミン家族のいないムーミン谷にふらりと現れて、ほかの客たちとかみあわない会話をくりひろげ、あげくにさっさと冬眠に入ってしまう。究極の自由人。

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