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April 2008

2008.04.02

目次:松原秀行『名探偵博物館のひみつ』

『名探偵博物館のひみつ』(七つ森探偵団ミステリーツアー1)
松原秀行 (三笠百合・絵)
ポプラポケット文庫, 2007.12

目次

名探偵博物館のひみつ
1 ヒントはシャーロック・ホームズ
2 逆さまアルファベット
3 ロボット登場
4 意味不明な文
5 名事件ベスト3は?
6 名探偵の挑戦
7 予想外の登場人物
8 謎のアドレス

迷路城の冒険
1 名探偵クイズ
2 怪盗は名探偵?
3 迷路城へ
4 三人の先客
5 真の名探偵は?
6 四つの暗号
7 金ピカのネジ

あとがき
世界の名探偵辞典(協力:戸川安宣)
 シャーロック・ホームズ
 明智小五郎
 オーギュスト・デュパン
 金田一耕助
 アルセーヌ・ルパン
 ミス・マープル
 ソーンダイク博士

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2008.04.07

目次:山脇直司『公共哲学とは何か』

『公共哲学とは何か』
山脇直司
ちくま新書, 2004.5

目次

はじめに

第1章 公共哲学は何を論じ、何を批判し、何をめざすのか
1 公共的なものとは何か
2 アメリカにおける公共哲学の展開―リップマンとベラー
3 公共哲学としての社会科学
4 ゆがんだ公私観とタコツボ的学問状況
5 公私二元論の克服と「活私開公」の理念
6 学問の構造改革
7 イデオロギーなき時代の「理念と現実」の統合
8 「自己―他者―公共世界」の理解

第2章 古典的公共哲学の知的遺産
1 古代アテナイのポリスの政治
2 公共哲学の祖としてのアリストテレス
3 ストア派とキリスト教の公共哲学
4 近代の政治的公共哲学の展開―ホッブズ、ロック、ルソー
5 経済をめぐる公共哲学
6 カントとフィヒテの公共哲学
7 そして、ヘーゲル
8 儒教などにおける公共哲学的要素
9 近世日本における公共哲学の端緒

第3章 日本の近・現代史を読みなおす
1 明治維新と自由民権運動の挫折
2 福沢諭吉の国民主義的公共哲学
3 田中正造のエコロジカルな公共哲学
4 大正デモクラシーの公共哲学―吉野作造と福田徳三
5 反面教師としての昭和初期思想
6 戦後の革新的公共哲学―南原繁と丸山真男
7 岐路としての一九七〇年代
8 戦後社会科学と哲学批判
9 「思想」の失われた現代

第4章 公共世界の構成原理
1 社会理論のフレームワークと公共世界
2 コミュニケーション
3 正義(公正)
4 人権・徳・責任―「活私開公」の基本原理
5 善く生きるための福祉
6 平和と和解
7 グローバル・パブリック・グッズ

第5章 公共哲学の学問的射程
1 政治社会と公共世界
2 経済社会と公共世界
3 社会学理論と公共世界
4 科学技術・環境問題の公共哲学
5 教育の公共哲学のために
6 宗教の公共哲学のために

第6章 グローカルな公共哲学へ向けて
1 いま必要なのは「グローカル」な公共哲学
2 「地域性」と「現場性」
3 地球市民的な自己理解と他文化共存の論理
4 応答的で多次元的な「自己―他者―公共世界」論
5 「民の公共」の多次元性
6 「ある・べき・できる」の統合

参考文献
おわりに

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2008.04.08

「公共哲学」への困惑

 「公共性」について、数年前考えていたことがある。本を読んだ。

 叢書「公共哲学」が東京大学出版会から何冊も出されていた。読みあぐねてしばらくすると、山脇直司『公共哲学とは何か』という新書が出た。
 叢書「公共哲学」各冊は、各巻タイトルに挙げられたテーマをめぐって対談が延々続く。結局どこをポイントとして読んだらよいのやら。公共にまつわる話題はたくさんちりばめられてはいたが―そういう編集意図なのだから、しかたがなかったのか。
 だから、山脇著の新書が出たときは、ずいぶんホッとしたものだった。それでも、あの膨大な巻数、論者達の部分でしかないことはわかっていた。

 公共性について考えるとき、「公共哲学」に対しては、歯がゆい思いはずっと残ったままだった。
 スローガン的なことばは、悪くないのだ。
 滅私奉公に対する「活私開公」だの、公私二分論に対する「公・私・公共三分論」だの。
 それらの概念が、公共性をどう定義するのか、少しでも明らかにするのか。

 自分が公共性について考えるのは、図書館にとって公共性は不可分だと思っているからだ。どのように図書館と公共性の関係を考えているかについては、ここでは語らない。議論も百出だろう。しかし、密接に関係があると自分は考えている。
 そして図書館を、公共性という観点が、「内側から支えてくれる」ことを望んでいる。

 それが公務員やら国家制度やら…という話とも繋がる話として考えている…などと言うと、委託や指定管理制度批判か、と言われてしまうのかもしれないが、そうではない。
 市場原理や民間の力を活用するのもいい。ボランティアやNPOとの組み合わせもあるだろう。公共の担い手にさまざまなものがありうることはいい。
 しかし、「公(官)」は嘘で「公共」と分けるのは当然、叩くのは当然、みたいな風潮には反発を覚える。
 「官は公共の担い手のコアである」という考え方は、当たり前のこと、淡々とした基本だと思う(主述を逆転させて「公共の担い手のコアが官である」と言ってもいい)。
 そうした"原則"を前提としたところで、様々なバリエーションや変形を考えていく、柔軟性のある制度設計はありうる。
 だからこそまた、外縁から内側に向かって、その官(が担う職務)の公共性は?という不断の問いの投げかけも必要である。
 例えば、とある日本という国の単年度予算にまつわる硬直性は、歴史的な問題点でしかない(現実には厳しいものがあるが)。

 「図書館」の機能と「公共性」の概念の重なり具合には、こんな問題意識があったが、
 「公共哲学」に対しては、山脇著の新書で充分(あの叢書全部を読みこなすのは、自分には難しいや)と食傷気味だった。

 そんな認識をもった自分に、知人が知らせてくれたのが、次のリンク先である。

『立法と調査』参議院事務局 ※以下はpdfへのリンク。注意。
275号(平成20年1月18日) 特集 政策課題
 荒井達夫「公共哲学と公務員倫理~民主制国家における公務員の本質~」
別冊(平成20年2月20日)
 特集 パネルディスカッション「公共哲学と公務員倫理」~民主制国家における公務員の本質~

 一読した限りでは、失望した。荒井達夫氏のまとめですべてではないか。
 「官の公共性とは何か」。それが主題のはずだったのに、公共哲学の論者は肝心のところに入っていかない。
 「公共哲学」は考える素材は提供してくれても、前に進むための建設的なものは提示しないような気がした。要するに、便宜的な整理はするけれど、自分で考えろってことか…。

 山脇直司『公共哲学とは何か』、もう一度読んでみないといけないな。

 パネリストの一人である武田康弘氏のHP白樺教育館 教育館だよりでも紹介があり、
 87.参議院主催パネル・ディスカッション「公共哲学と公務員倫理」
なんとパネルディスカッションの生の音声ファイルが聴ける。長いので聴いてはいないが、公開自体はすごい。
 まあ、「まとめ」を見ても、がっかりしそうだが。

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2008.04.13

「公共哲学」関連記事

 「公共哲学」関連で検索した結果でめぼしいものをブックマークしておく。
 公共哲学の記事に山脇先生がコメントしまくっていたのには驚いた。
 あと、意外に注目されていないのか、検索エンジンの検索結果からはたいした反応がなかった。これまたびっくり。
 各記事についてのコメントは、余裕がないので本当に羅列。すんません。

http://public-philosophy.net/category/seminars/
http://amrita.s14.xrea.com/d/?date=20040808
http://www.econ.hokudai.ac.jp/~hasimoto/Book%20Review%20on%20Katsuragi%20Takao.htm
http://anglo.exblog.jp/6457140/
http://www6.plala.or.jp/Djehuti/512.htm
http://www1.ocn.ne.jp/~houmu-tt/08-02.html
http://blog.livedoor.jp/everlasting_crescent_moon/archives/50165744.html
http://kisoron.hus.osaka-u.ac.jp/dataYN/KCPS05JAN30.htm
http://blog.livedoor.jp/taya/archives/5627324.html
http://dillydallydo.jugem.jp/?eid=467
http://booklog.jp/users/klov/archives/448006169X
http://kwsm.blog61.fc2.com/blog-entry-171.html
http://www.nier.go.jp/homepage/syakai/01/h09/rejime/873.htm
http://members2.jcom.home.ne.jp/nh18361882/page021.html
http://john3notes7blog.blog70.fc2.com/blog-entry-84.html
http://kyotoforum.jp/kyotoforum/home.cfm

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2008.04.28

「赤毛のアンへの旅」と貸出予約

 NHK3か月トピック英会話「『赤毛のアン』への旅 ~原書で親しむAnneの世界~」
 年末年始に「赤毛のアンへの旅」という特番があった。録画したまま見る機会がない。
 今回の3か月トピック英会話で採り上げるということも、英語をバリバリ学習している知人から教えてもらい、今のところは録画しているだけである。

 とはいえ、講師の松本侑子氏の著作を読みたいと思い、図書館でオンラインでリクエスト。
 ここで、首をひねる。「これってどうなんだ?」と思っている。以前から。

 松本侑子『赤毛のアンへの旅~秘められた愛と謎』日本放送出版協会, 2008.3
 Amazonの書影の帯にも「スペシャルガイドブック」とあるとおり、今回の放映の副読本なのだろう。
 出たばかりの本だし、リクエストが重なるのは当たり前だ。それでも待つつもりなので、そのことは自分にとって問題ではない。逆に踊らされて買うのは変じゃないの、と思っているので、時間がかかったってかまわない。

 ほかの、松本侑子氏の著作に予約を入れる。
 …なんだこのスカスカ状態は。同じ松本先生の著作だろう。類書もどうかと思う。
 どう考えればいい?

 図書館の利用者達は、放送『赤毛のアンの旅』に関する"このガイドブック"だけを読みたい、そういうニーズしか示していない。
 そう受け取らざるを得ないではないか。
 (自分のように)読んでみて、買う(かもしれない)のだろうか。
 松本侑子氏のホームページやら見ると、彼女がアン世界の時代背景の紹介や、文学解釈に力を入れ照らし直していることは明らかなのに。
 アンのファンはディープに過ぎて、このガイド以外のスカスカの予約状態の本は、もう既に読んでいる、ということなのか?(これはさすがに深読みだろう。)
 類書は、買いに走っているということなのか?(最近刊にはリクエストしておいて???)

 こういう図書館(文献)利用の状況。
 ツールや、制度は便利になっていっている。今回OPACでは、著者名「松本侑子」でも、ほかの「赤毛のアン」で内容細目でヒットした「へえ」と思える本も多かった。
 にもかかわらず、市民のみなさん、ベストセラーの一点買い。
 いや、市民がこう言っているのだぞよと厳粛に受け止めよう。
 しかし、同じ読者として、嘆かせてもらう。

 ホームズ研究の諸先輩は、「そういう人はもちろんたくさんいて、人それぞれ。たかが趣味」と言いつつ、割合きちんとした「研究」っぽいところに足を踏み込んだら、「研究」のまねごとだけに、先行研究やら背景の広がりに視野を向けることは忘れない。学者の卵が集まっているわけではないのだから、互いに突っ込みつつ教え合う。
 そんな風景は、数十年前からあったはずだ。おそらく、ホームズの世界だけでなく。

 今の時代、これだけ発達した図書館ですら、貸本屋に貶めているのは誰なのか。
 そりゃ、利用者なんだろう。

 自分が属している自治体の公立図書館の利用者には、もちろん学生も混じっている。
 そんなに資料購入予算が潤沢ではないような、大学の学生が。
 学生が「調査研究」にまで届かない程度でもいい、幅のある読書をしていないとしたら、この国はどうなってしまうんだ?

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2008.04.30

目次:シモンズ,マッケイ『<カラス同盟>事件簿』

『<カラス同盟>事件簿 シャーロック・ホームズ外伝』
アレックス・シモンズ/ビル・マッケイ 片岡しのぶ訳
あすなろ書房, 2008.2

目次

第1章 友の死
第2章 人さらい
第3章 鹿射ち帽
第4章 居酒屋《カラス亭》
第5章 ベーカー街不正規隊
第6章 イーストエンド
第7章 黒幕
第8章 四人の仲間
第9章 ベーカー街二二一番B
第10章 消えたホームズの謎
第11章 危うし、ドゥーリー!
第12章 霧の夜の出来事
第13章 《カラス同盟》結成
第14章 ホームズのメモ
第15章 捜索
第16章 恐ろしいたくらみ
第17章 パレード
第18章 カラスの伝説

訳者あとがき

The Raven League : Sherlock Holmes is Missing!
by Alex Simmons and Bill McCay

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