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2008.02.18

中越地震と川口町

 先日長岡の実家に帰省したときのこと。
 映画『マリと子犬の物語』がものすごい勢いで観られている、と聞いた。近所のニイちゃんが呼んでくれるので一緒に飲んでいたのだが、奥様「ありゃーあたしが飲まんけば、23時に始まる回連れて行けたがんに」。「全国紙でも取り上げられてたよね。今期大穴で全国でも一番の評判だって」「子役がじょうずでねえ」。
 テレビでもドキュメンタリータッチの特番があるな、と確認していたのだが、見逃した(…そう、この晩飲んだせいだったような気がする)。
 正確なところはほかで調べてほしいが、自分の適当な記憶では、元は絵本で、Yahoo!動画でCG紙芝居風の短編アニメーションを観た。

 ニイちゃんの家のオバちゃんは、震災で亡くなっている。
 小さな頃からずっと、本当に、ことばに尽くせないくらい世話になった。葬式にはなんとしても行きたかった。震災直後でまだ新幹線も復旧していない。新潟空港経由でなんとか長岡入りした。ニイちゃんはあの余震が続く中でよく葬式が出せたと振り返る。
 もちろん『マリと子犬の物語』を観れば、当時のことを思い出す。

 ただ、ご夫妻仰る。「山古志ばっか採り上げられてもねえ」「川口のことはニュースにならないよね」。
 震源地は、川口町だった。同じ被災者として、かわいそうだと。
 山古志村は長岡市への合併が決まっていた後に地震が起きた。川口町は小千谷市や長岡市とは合併しない判断をしていた。

Wikipedia「川口町 - 市町村合併」の項

前町長の施政時には、川口町は隣接自治体と合併せず自立の道を進む方針を定めていた。2003年には小千谷市との合併案が出たものの町議会で否決されている。公共施設の整備や福祉の充実など公共事業に注力していたが、2004年の新潟県中越地震では町内各地に甚大な被害が発生し、その復興のために多くの予算が回されることとなった。この中越地震の影響で町の財政が逼迫。これ以上の独自立町は困難と判断し、周辺の市と合併を模索することとなった。

2006年初頭から合併先候補として長岡市、小千谷市、魚沼市の3市が挙がり、住民意向調査では長岡市への合併を望む声が半数以上を占めた。同年9月に行われた定例議会で長岡市への合併申し入れが決定し、2008年度中の合併に向けて準備が進められることとなった。尚、長岡市とは境界を接していないため、仮に合併が実現した場合は飛地合併となる。

 ???
 川口町の昨秋の住民意向調査の話は知っていたが、長岡市は受け入れる展開になっているのだろうか。

asahi.com「財政改革進める川口町」
関貴志のホームページ:「川口町との合併問題」の取り扱い

 どうも、長岡側はまだ決めていない様子(でいいのかな?)。

 ほかにざっと参照したページ。
広報かわぐち特別号 市町村合併特集号
 図書館がある!どうなっちゃったんだろう。サイト内検索では図書館条例はあるが。
がんばれ越後・川口町

 ↓合併投票に批判的な記事、いくつか。
まだ ふみもみず:新潟県川口町 無意味な住民投票などやめろ
蛍の深い杜の平凡な日々:川口町の住民投票 

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Comments

TBありがとうございました。
TBいただいたのは随分古いエントリーです。
読み返してみましたが、地域住民の意識が変わらず、行政頼みで無為無策のままならば、川口町のような中山間地域に明るい未来は全くないという考えは変わっていません。
あまりに上から目線過ぎで当事者の方々には不快だったかもしれませんが。
現状で付け加えれば、来年度から2年くらいはかなり厳しい期間になりそうです。
物価が激しく上がると思われますが、急激な円高や企業業績の悪化等を恐れて、金利を上げる等の有効な対策は直ぐにはとることができません。
物価が上がって市井に怨嗟の声が満ちあふれて初めて対策がなされると思われますので、特に地方ではひどいことになるのは避けられそうにありません。
ただし、農産物を含むコモディティ市況が上昇一途なので、米価や他の農産物の価格も上がると想定されます。農家など一次産業に従事される方々には個別にはチャンスがあるかもしれません。
ただ、中山間地域であることから、生産効率を上げるにも限度があり、町単位で浮上するのは難しいような気がします。

Posted by: papajack | 2008.02.19 20:15

papajackさん、コメントありがとうございます。
私は長岡出身関東在住の図書館員です。

散漫な記事でスミマセン。
被災者は被災者で同じなのに、山古志ばっかり皆(メディアに限らず、ブロガーも)採り上げちゃって…というだけの話だったのですが、見聞きしていたことを、改めて書いてみたらしまりがなくなってしまいました。

自分は、昔小千谷にも住んでいましたし、魚沼方面にも類縁がいるために信濃川近辺の風景の中にある社会は、リアルタイムで気になります。遠くはありますが「今、そこに人々が生きている」。車窓から見ると、随分変化があります。

そう、地震直後の冬に、家族と一緒に小千谷、川口に行ったことを思い出します。
山の上から見たら、信濃川は変わらずきれいでした。おそらく、終戦直後に食べるものがなく、父が仲間と一緒に山菜を採りに入っていた頃と風景は変わらない。
「でも、この雪が解けたら…雪は何もかも隠してしまっているが…」。

papajackさんの記事では、夕張市をひいておられますよね。
被災していようが「自分たちが生きていくのに人任せはないだろう」というメッセージをひしひしと感じ、リンクさせていただきました。

長岡の人間から見ても、今の自分は「当事者」とは言えないかもしれません。
実際、あれだけ大きくなった今の「長岡市」は、はたして自分にとっても同じ「故郷」なのやら(寺泊は寺泊、栃尾は栃尾、山古志は山古志なんだよなあ)。
川口の合併申入について、長岡の人間としては何も言えませんが、注視はしています(長岡の人間もどうしたもんやら、と思ってるだろうなあ)。
そして、そこに住む人々のことは、忘れられてほしくないと思っています。

Posted by: roe | 2008.02.19 22:13

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