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2006.11.25

感想:長谷部恭男『Interactive憲法』(1)

The_life_and_opinions_of_proffessor_b  ※今週入手。現在楽しみながらつまみ読み中。

 まず、「はしがき」より。
 「本書は、雑誌『法学教室』で2004年4月号から2006年3月号にかけて連載された「Interactive憲法―B教授の生活と意見」をまとめたものです。各所で説明を補充するとともに、連載時には公表されなかった原稿を補論1および2として末尾に加えました。」

 連載時からこのブログに紹介記事を載せようと書きかけの草稿がある。それがまあ、時の経つのは早いことよ。連載が終わり、単行本になってしまったとは。この期間の自分の生産性のなさが情けない。
 本にまとめたときの副題は、表紙にも標題紙にも明記されておらず、奥付に英語で表記されているだけだが、もちろん、連載時の副題のとおり。
 一読すればわかるが、B教授は独身の女性で、本書各章はいろいろな登場人物との対話の形をとっている。これがまた、ユーモアたっぷり。
 たとえば第1章注1→「行政法に限らず、ユーモア感覚にすぐれた公法学者は絶滅寸前の希少生物であって、筆者もあまりお目にかかったことがない。」てな具合。
 学生向きの『法学教室』に連載していたために楽しく読める割には、けっこうレベルが高い。

 自分がこの連載が楽しみになったのは、ミーハーもいいところで、長谷部氏描くB教授の魅力と、連載第1回に新潟の日本酒の記述があったからかな…と思う。
 第1章は離婚した父親のEと懐石料理を前にして、こんな記述が。
・<冷やの「〆張鶴」を自分で注ぎながら>→注2「「〆張鶴」は新潟の酒。キレがよく、飲みはじめに向いている。」
・<冷やの「得月」を自分で注ぎながら>→注12「「得月」は新潟の酒。風味がやわらかく、和食によくあう。」
 そのくせ、第1章だけ読んでもサンスティーン『インターネットは民主主義の敵か』が注に出てくるし、モンテスキュー等々はもちろん、長谷部理論では欠かせないフィスやら、まー縦横無尽だこと。

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