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2006.06.11

私とミュージカル

 「『ミー&マイ・ガール』を観た」から除いた、余分な記事。

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 ミュージカルは、食わず嫌いだった。
 演劇は、関東に出てきて、たまたま縁のあった三百人劇場には行っていたことがあるが(これまた建物は最近閉じちゃったんですよねー)、広くは知らない。音楽も、オペラだのは聴きに行ったことはない。
 ミュージカルを初めて見たのは、CATSだったが、あの濃い化粧に付いていけなくて。

 CATS自体は、そもそもの原作にシャーロック・ホームズネタが散りばめてあると聞いていて(これは牽強付会ではありません)、ミュージカルの定番のようだし一度は観に行ってみるべきかなあと思っていた。このホームズ研究での作品紹介で、CATSは独自の世界をもっていることも知ってはいた。
 しかしそんなに熱狂するような内容かというと、付いていけなかった。よくは知らないが自分には、なんか、アノ「救い主は誰か」そして生死不明で昇天するってのはガラハッドっぽいし、娼婦ってのがまたケルトの発想っぽく感じられた。
 要は、純正のキリスト教・ローマ文化ではなく、かといってそこから離れられない「イギリスらしさが現代の文化に衣替えして現れている」ように見受けられたんだけれど、それがそんなにツボなのかなあ、と思う。アレンジのオリジナリティはあるとは思うけれど、だいたい、興行としてそんなに面白いもんなの?手が込み入りすぎていて、ただその場のライヴ感で楽しめるというものでもなかった。
 その上、日本での翻訳がヒットしているというのだから訳がわからない…観客の文化自体も異なっているだろうに。

 よっぽど、テレビで子どもと一緒に観る「おかあさんといっしょ・オンステージ」の方がストレートだと思う。子どもの頃、劇団四季が来て、「ピノキオ」やら「オオカミと七匹のこやぎ」やら「三匹のこぶた」やら見たっけ。同じ劇団四季とは信じられない。
 『ライオン・キング』なんて、自分にとっては最悪!あの着ぐるみでアニメを再現するという発想、気持ち悪い…。そもディズニーのアニメと『ジャングル大帝』との関係を想起させられ、日本人よ、自国の文化を知った上で見に行けよなーと頭に来るのだ。手塚プロとディズニーとの間では交渉があった上での展開だったらしいが、著作権者同士のことなんてどうでもよい。「聴衆」として、『ジャングル大帝』のマンガを知る者には手放しでは喜べない。

 現代のミュージカルというのは、一分野といった印象だがどうなのだろう。少なくとも単に「ドーランが濃い」という表現では足らない、あのゴテゴテとしたメイク。一昔前の「特殊メイク」じゃないんだから…自分の感性では、あれだけで一ジャンルといった印象だ。
 それが、今回の『ミー&マイ・ガール』で、「へえミュージカルって言っても、四季がやってるようなミュージカルばかりではないのだなあ」と認識を改めた。

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