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2005.10.18

おもむろに中越地震直後の三日間を振り返る

 10/17の記事へのkawさんのコメントに触発されて、一年前のことが思い出されてきました…。10/19に書いています。

 こちらの一家が風邪でやられてしまって、母が救援に。土曜日の日中こちらに来て、揺れたのは夕食どきでした。
 県内の親戚から電話で即第一報。自分は情報収集を始め(ネット大活躍)、日曜はてんてこまい。月曜朝に新潟空港行の臨時航空便で母を送り出しました。
 その頃実家。水道はちょろちょろ、ガスと電気が止まっていました。冷蔵庫とガステーブル(電子レンジと炊飯器も)、お風呂と洗濯機が使えない、ということです。
 家の中は家具がひっくりかえっています。余震が怖いので(倒壊の可能性もある)、必要物資(毛布)を自動車内に運んで過ごしていたとのこと。

 ところが、遠くから心配していた割には、父は元気だったそうです。近所の方に言わせると意気軒昂。
 家事・洗濯は、母が実家を後にする前にすませて、食べるものも用意してきたし。ガスコンロも鍋を昔よくやりましたから、あります。
 その上、父が電気いじりをやるんですね。ガソリンさえ調達してくれば、車のバッテリーから、変圧器を使って(よくそんなもんもってる…)、煌々と灯りを点けていたそうです。電気の切れた冷蔵庫の中を確認、冷蔵が効かない肉を使って、庭でスキヤキをやったとか。

 その頃、東北電力が即行動開始。号令一下、福島と山形経由で自力でルートを探して、長岡に到達。一日で信濃川の河川敷に巨大な仮設基地を設営!ほかの商品も三日後には普通に店頭に並びました。民間の、生活を支えんとする物流の使命感はものすごい。ガスボンベもガソリンもほどなく並ばずに買えるようになりましたもの。
 わが実家の場合、一週間ほどで水道、最後はガスで半月ほどかかったかと思います。電気は確かにすごい。繋げば通じちゃうんだから。父が電柱の作業員さんに伺うと、東北一帯から呼集されてきたそうです。

 ところで、電話ですが。
 実のところ、ずっと電話線自体は切れてませんでした。コールが成功してもつながらなかったのは、父が車内にいたからで、屋内の電話が鳴っても気がつかなかったんですね。
 NTTが県外からの抑制をしていたくらいで、県内の親戚同士は比較的つながりやすく、実家−親戚−関東の自分と連絡を取っていました。
 そのうち、実家に普段あまり使っていないPHSがあることに気がついて。日曜の段階で母にもたせる救援物資に、バッテリか車内のシガーソケットから取れる充電器を用意しようかと思いましたが、変圧器の話が間に合い充電問題は解決。PHSでコール→屋内電話の連絡態勢を確立しました。
 当人は、せっかく変圧器で交流電源が生成できるのに、充電器を探し出してくるのを忘れていたそうです。まったく、情報がライフラインだということを現地の人間はわかってくれなくて…。

 しかしこれも、DDIポケットだったからよかった。ほかの携帯電話サービスよりも、たまたま安定していたんです。なんとvodafoneは、基地局に予備電源の確保がなかったために、まったく使えなくなっていました。
 そしてもちろん、わが実家の屋内電話が電気不要のダイヤル回線だったということがあります。

 連絡態勢の確立に、実家に携帯メールを提案したのですが、これは蹴られましたね。「まだ余震の緊張が続いているときに新しいことを覚えている余裕がない」。
 ライフラインとしての情報交換の態勢を確立する上で、電話をどのように組み入れるかですが、「携帯電話だから大丈夫」なんていうことは言えません。大事なのは、連絡態勢の複線化・バッテリ供給も含めた組み立てでしょう。
 以前は、slim60のメーカー「ベイサン」に非常用電源があったんだけど、携帯PC用バッテリしか扱わなくなってしまっていた。非常用に買ってもいいかなと思っていたんだけどな。
 まあとにかく、「ひかり電話」を導入するお宅もいろいろ考えた方がいいんじゃないかな、ということで。

【10.20.おう一番大事なことを】
 それでも、「風雪をしのいで眠れるところ」が安泰だったから、こんな安楽なこと書いていられると思うのね。
 各地の天災被害のニュース、水害の床上浸水とか、ハリケーンの集団避難とか、避難所生活も見てると冗談じゃなく心が痛みます。だって、生活の基盤が確保されていないわけで。自分だったら、疲れ切ってしまうと思う…。

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