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2005.10.22

JSLIS研究大会2005・第一日め

 正式には「日本図書館情報学会,三田図書館・情報学会 合同研究大会2005」。
 10/22(土),10/23(日)両日にわたって開催。
 土曜は、午後から参加(木曜からゴタゴタしていたので…)。興味深かったところをメモ。

・橋本孝先生記念講演・細野公男「情報検索の過去・現在・未来」

 検索しているのは情報ではなく、データであるということ。あまりに未踏である、「概念」に踏み込むべきであるということ。
 情報検索の専門家がきちんと提示しておられたのは感心した。

萩原幸子「住民セクターに対する公共図書館の認識の変遷:1960年代から現在まで」

 (萩原さんは今回学会賞受賞。住民セクターとの関係において「(government-governmence)ガバナンス」概念の導入に功績を認められたとの評。)
 今回の発表でおもしろかったのは、図書館が住民を、「何」として扱っているか、「何」として扱うのが概念上適切なのか、という点で比較をしていたこと。以下の「何」に当たる捉え方三つを挙げて、文献収集の上で分析。

 「ステイクホルダーA」…政策立案・決定(運営)をともに担っていこうとする「ステイクホルダー」としての認識。図書館と住民の接点としては「住民運動」。
 「顧客」…サービス供給に対する「受け手」としての認識。接点としては「貸出」。
 「ステイクホルダーB」…サービス供給を、ともに担っていこうとする「ステイクホルダー」としての認識。接点としては「ボランティア」。

 三つの概念上の射程を比較して、「顧客」という側面だけ見ているだけじゃダメ、限界があるとの指摘。なるほどなあ、と思いました。詳しくは要綱をご覧ください。
 発表者としては今後、図書館協議会に焦点を当てていくつもり、だそうです。あまりに顧みられていないため。

池内淳「サイバースペースにおけるフェアユース概念の存立構造:情報学研究、及び、情報政策との接点」

 池内さんノリノリ!ライブ感抜群!パワーポイントもフラッシュ見ているかのような出来のよさ!壇上で事前に「今回は準備ばっちりでしたから」と漏らしていたのが聞こえてきました。
 マジメに紹介しておきますと…ネットワークと著作権法の問題を考えている人は「法の欠缺」に着目してしっかり考察したこの発表には注目した方がいいと思う。
 最後の方では具体的に国会図書館のウェブアーカイブをずいぶん援護射撃されていたので、国会図書館の人は接触した方がいいんじゃないかなあ。

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