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2005.08.08

GHQ没収指定図書総目録関連文献紹介(6)―『略奪した文化』を読む : 5

※8/10に書いています。

 松本剛『略奪した文化 戦争と図書』岩波書店,1993.

 寄り道しているわけにもいかない、第6章が中心だといいつつ、もうダメだなこりゃ。このままずるずる続けさせていただきます。
 第5章の目次と、そのうち、戦時中の図書館の実態と戦後の図書館の焚書に至る経過に関する部分。「図書館員が」どう動いたかなんて、記述がない。それくらいひどい時代だった、という評価をくだしてよいのかな。
 下線は引用者。

 一 戦時下の図書館
 本章のテーマは戦時中及び戦後の日本でアメリカ軍がどのように日本の図書を破壊し、接収したかということである。…
 まず、戦時下の日本の図書状況を見るため、図書の閲覧禁止問題から述べていこう。

 (1) 閲覧禁止と図書没収
 戦時下の図書館における読書制限は、思想統制との関連で多くが語られている。この場面で見落としてはならないことは、読書を制限する措置が日常頻繁に行われていたことである。警察から閲覧禁止の通知が来ると、図書館では該当する文献を書架からはずした。また、雑誌のなかの論文が閲覧禁止になると、その論文を切り取った。…

 (2) 図書館員の戦死
 (3) 軍事施設への転用
 (4) 爆撃による被害

 二 戦後図書館の図書不足
 これまで述べてきたことをまとめる意味で、戦後の図書不足の原因について述べよう。それには、六つのものがある。
 第一は、戦争による図書館以外の図書の焼失である。…
 第二は、戦争による図書館の被害である。…
 第三は、出版点数の不足である。…
 第四は、図書館の本の貸し出し制限または図書の文部省や警察による没収等を含む処分である。
 戦後の図書の没収は、…教科書や参考図書の没収に始まり、そのあと戦争宣伝に役立った本の没収を命じた…内務省警保局長の通牒へと続いていく。…
 この図書没収は、警察が行ったが、ここにも図書の問題は警察だとする思想統制を行う側の発想が見られる。このことが、図書館に余分な自主規制の措置をとらせることになった
 第五は、アメリカ軍による図書の接収である。…
 図書不足の第六の原因は、図書館による「自主的」焚書である
 「[警察による図書]没収事件は、地方においては、敗戦のショック、占領軍進駐にとものう恐怖感、戦時中の思想統制に馴らされた心理状態など幾多の因子が加わって、没収する警察署側にも、没収される図書館、学校側にも、結果的には、しばしば、行きすぎと見られる行動となり、焚書の挙に出たところさえあった。…」
 占領下の焚書については第六章で述べる。

 三 アメリカ軍による図書資料の略奪
 (1)原爆被害調査資料
 (2)フーバー接収図書

 (3)宣伝用刊行物
 次章で詳しく紹介するように、占領軍は戦前または戦時中に刊行された軍国主義的な本を宣伝用刊行物と称して、その回収を命じた。対象となった点数は約七七〇〇点であった。これらの本は回収すると、パルプに再生されることになっていたが、アメリカに持ち去られたものもあった。
 今日、それはメリーランド大学に所蔵されている。

 (4) 検閲図書の収集―プランゲ・コレクション
 (5) 政府機関及び軍関係図書
 (6) 内務省保管発禁図書
 (7) 公文書
 (8) ソ連による図書の接収

 四 日本とアメリカによる図書略奪の相違

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