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2005.07.30

船橋判決についての語りかた、見取図。

※7/31に書いています。

 さて、まわりくどくも順序立ててきたつもり。

 「船橋判決についてはまず…(1)」では、図書館人の常識的な対応に代表させて、本判決の自分でも了解できる一般的な見解を提示、確認した。
 「船橋判決についてはまず…(2)」では、判決に関する言説の中で、混乱しがちな点を再度確認した。特に、対立関係の構図に意を払い、蔵書廃棄事件として一般的であり、反面どこが特殊なのかを見た。

 続く「船橋判決関連リンク」は、自分がオリジナルに語りたいことを絞るため、自ら語らずとも既に語られているものを紹介することにした。
 (0)は、判決直後の図書館人の反応だが、新聞記事などもよくまとまっている記事。
 (1)は、上告人の発信している情報源。資料としての位置。比較的上告人の意図が理解しやすくならないか。
 (2)は、判例評釈みたいなもの。判決自体が雑でも、論点がけっこう提示されていて、思考の素材は既に含まれていると思う。
 (3)は、その他。

 かくして、「船橋判決についての印象批評」に入るべきところ。なんですが、来週はまた余裕がなくなってきました。再来週になっちゃうかなあ…。まあ、ぼちぼちやります。好きでやってることですんで。

 考えている議論のレベルは、こんなところかなあ。議論、と言っても印象、感想をぶちまけるだけですが。

1.判決そのものと図書館学界の動向。
2.判決そのものと憲法学、特に精神的自由の積極的保障の問題。
3.判決とは別に、図書館というものについて。

 三番目は、内容から言ってGHQの没収図書目録の話に関係するので、先行しちゃうかも。

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「図書館」カテゴリの記事

Comments

二回目の訪問です。
こんにちは。

「正論」今月号、GHQの没収図書目録の話などの特集が組まれているそうです。

それから、
1.判決そのものと図書館学界の動向。
2.判決そのものと憲法学、特に精神的自由の積極的保障の問題。
3.判決とは別に、図書館というものについて。

の2の精神的自由というのは、「図書を管理する司書」の精神的自由の積極的保障についてということですか?

Posted by: 年上の長谷川 | 2005.08.01 at 21:27

 年上の長谷川さま、こんにちは。
 なお、「ご挨拶」は改めて最初いただいたコメントにレス付けさせていただきました。〆切に尻叩かれてる気分…(笑)。

 『正論』の情報提供ありがとうございました。かえっていい加減なこと書けなくなってしまいましたです。
 それから、さすがに今回投げられた問いに対しては、脊髄反射的に回答しないわけにいかないですね。

>2の精神的自由というのは、「図書を管理する司書」の
>精神的自由の積極的保障についてということですか?

 いいえ、そうではありません。一般的な市民の精神的自由の保障のあり方如何、です。2.で書こうと思っていることをざっと書いてしまいます。
 憲法学では、司法を含む政府の役割について、経済的自由に関しては制度的保障の名の下に市場への介入を認めています。では、精神的自由についてはどうなのか?最先端の議論では、非常にデリケートで困難がある、というのが現在の見解です。実は図書館などもそこに位置していることがわかっています。
 判決は、その辺をぶっとばしてしまっているので、レベルが低いな、という印象をもたざるを得ないのです。さもなければ、上告人が救済された「法的利益」は、憲法学的には常識的な範囲、制度的保障の最低限の、限定的なものとして理解されるのが妥当でしょう。

 司書の「自由」は、「権限」の自由裁量であって、「権利」による自由ではない。司書に精神的自由が存在することも間違いありませんが(これまた憲法学上の議論)、判例で認められたように、職務上の倫理を逸脱しない範囲内です。
 職務上の倫理を逸脱しないということは、本件下級審でも認められていると思いますし、上告審も同様、それゆえ新たに判断された部分の対象外だと思いますが?
 参考に申し添えれば、日本図書館協会の見解でも同様かと思います。

 なにか勘違い等ありましたらご指摘ください。

Posted by: roe | 2005.08.02 at 03:32

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