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2005.04.14

「真理がわれらを自由にする」を検討する(3)

3.ある憲法学者の見解。

 三人と電話で2.の指宿氏の記事を話題にした。
 一人めは現役憲法学者。

 彼の反応は、端的に言えば、実にソフィスト的な反応だった。
 問題の言論は、「政府の言論」として捉えてはくれたが。

 三人め同様、「十戒」の問題と国会図書館の問題とを同列に扱っていいものか疑問があったのかもしれない。
 (1)で述べた図書館員としての自分の疑問をぶつけてみると、現状での「真理はわれらを自由にする」ということばの理解には多様なものがあり、必ずしもそのひとつ、自分のような理解だけではないし、一般的にも宗教的なそれと断定することはできない、と。

 しかし彼は、憲法学者としても図書館に関心を持ち続けているし、論文では政府の言論のうちにあって政府雇用職員の「文化的専門職の職責」、つまり「図書館員の専門性」によって「政府の言論」性が阻却されると言っている。
 つまり、今回の議論では、"「真理はわれらを自由にする」という確信"は政府の言論ではあるが、多くの図書館員に受け入れられるのは文化的専門職の専門性のゆえであれば、図書館の条理として解消されるだろう、と言っているらしかった。
 図書館員たる自分の見解は、徹底的に相対化してしまってくれたが。

 それよりも君、「図書館の公共性」についてちゃんと書け、と叱咤激励を受けた。
 でも自分に言わせれば、自由と「われら」の人称の問題こそ、図書館の公共性に絡むと思ってんですけどね…。

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