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2005.04.01

図書館と「法と経済学」(1) : 「法と経済学」と厚生経済学

 ちょっとからめ手から。図書館と関係なくないんです、これが。最後の方ですけど。途中で著作権そのものの話を入れます。

 林紘一郎編著『著作権の法と経済学』勁草書房,2004.という本が、出ています。
 自分としては、図書館関連の世界に、とうとう「法と経済学」が来てしまったか…という感想をもちました。「法と経済学」とは、法学の一学派です。自分が法学部生だった頃に一度ブームがありましたから、それから十数余年、遂に法学の外にデビューしてきたなという感がありますね。
 なお、このシリーズ自体は、最後の最後には林先生に対する「些少の私怨」が入ってますので、個人的な部分はよろしく差し引いてお読みください。

 ところで、図書館と厚生経済学という手法は、慶應義塾大学のグループがよく使っている手法ですよね。
 彼らの業績には賛嘆しつつも、知れば知るほど、気になっていました。自分が知っている「法と経済学」の問題とパラレルに、同じ陥穽に陥りはしないかなって。
 「法と経済学」が図書館と関係がないでもない、というのは、「法と経済学」は厚生経済学の応用問題として法学に導入されているからです。「法と経済学」は、経済学的な考え方を、法学に導入することによって批判を浴びている。なお、本シリーズでは厚生経済学と「法と経済学」とほぼ同一視してしまっています(きわめて乱暴です)。
 問題は、厚生経済学もしくはその応用のしかたにあります。図書館との関係は本連載の最後で、まとめます。

 「法と経済学」については、不充分かもしれませんが、自分は次のように理解しています(もう、理解からして偏っている、批判的と言えるかもしれません。検索エンジンとか手許の辞書ちゃんとご覧になったほうがいいかも)。

 法的判断に関わる利益を、経済学的効用に換算して、法制度を経済学的に説明しようとする学問。

 次回、その批判的理解。
 刑事訴訟法の先生と、交通事故の話と、自転車の違法駐輪の話が出てきます。

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