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2005.02.26

関東の春の花

 いまの自分にとって、春が来たなと思うのが、梅です。
 先々週くらいから、咲き始めていますね。満開はもう少しみたいですけど。

 就職して初めて上京したときに住んだアパートの隣が梅林。夏はヤブ蚊に苦しめられたけれど、春、窓を開けるとさわやかな香りで部屋がいっぱいになりました。すぐ隣は埼玉県。東武東上線の越生という地は梅林で有名ですし。
 町内あちこちに梅の木があったので、「へえ関東って桜ばかりじゃなくて梅がたくさんあるんだなあ」と思いました。

 関東の梅って、印象強かったんです。
 長岡の梅はあまり記憶にありません。積雪量の多寡にかかわらず、「雪が解けたら、悠久山の桜を花見に…」という印象だったんですよ。
 時機もあります。梅って、2月にはほころび始めますよね。雪国の2月は雪まっさかり。アリエナイ。
 だから関東の梅って、春が近づいてきているんだなあと思わせられる花です。
 通りすがりに、ふっと風に香る触わりもいい。

 いま自分の住んでいる地域にも、梅があちこちにあります。小さなところでは隣の家に、盆栽がありました。木もあちこちの家の庭から覗いています。
 しかし、残念な話があるのです。

 わが街の中心となっている駅は、線路と川が交差するところにあります。駅を中心点に街が、線路と川で十字状に4つのブロックに分断させられてしまっているというわけです。困るのが道路。踏切にせよ行き来するのに大変です。
 開発計画がずっと以前からあるのですが、その中、とあるルートは、線路の上に橋を架けてバイパスする大きな道路を造ろうとしています。

 いまの街に引っ越してきて一年ほどした頃、春になって気づくようになったのですが、とてもたくさんの木が生い茂る梅林があります。上京したての頃のお隣さんの比じゃありません、梅の「林」です。
 毎春、満開がいつになるかと楽しみにしています。
 この界隈、お寺さんが多いんです。その敷地のひとつ。この梅林を含んで、小さな里山になっていて、ヤブ蚊の出ない晩秋や天気のよい冬、初春は、子どもと枯れ葉を踏みしめながら散歩を楽しんでいました。

 この梅林、残念ながら道路造成のために潰されてしまうのです。
 去年からもう最後になるのだろうか…と思いながら、梅の林を見ています。
 道路開発の進展は年間ペースながら、着々と進んできていて、あるところから見えていたきれいな防風林も、つい先日通りがかったら全部刈られてしまっていました。
 梅林は来年の春見られるかどうか、ですね…。

 今年は家族で一度様子を見に行きました。
 満開の頃にまた行って、花と香りを楽しんでこようと思います。

 ところで、職場の同僚(それも埼玉在住ですよ)にも聞いてみたんですが、生粋の関東人も「梅ねえ…水戸の偕楽園は行ったことあるけど、越生は行ったことないなあ」という返答なんです。そういえば小田原も梅で有名ですのに。
 梅は、関東の人にとって、あまり印象に残らない花なんでしょうか?
 それと、ほかの雪のない地域の人はいかがでしょう。

 日本海側で梅というのは、先ほど述べたように花開くときがちょうど雪です。学生時代を過ごした東北地方も、寒くて梅というのはあまり印象がありません。
 きっと、関東-東海以西は意外に梅って当たり前の花なのかな、それが北国ではそうでなかっただけで…と考えているのですが。いかがでしょうか?

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Comments

雪国の春は、(屋外では)梅も桃も桜もその他春先の木々の花はほとんど同時に咲き始めるので、なんか「凶暴」だなぁと感じます。そこが好きなんですけどね。

中央線沿線、三鷹駅の近くにも小さいですが梅林があります。通勤途中に花を見るようになると、春が近いなって思いますよ。

Posted by: りんどう | 2005.02.28 19:39

 北関東で生まれてから22年間過ごした人間ですが,梅は桜と違って「何処にでもある花」なんですよね.この季節に移動していると,いたるところで目に飛び込んでくる感じでした.わざわざ梅林を見に行くほどじゃない,ってくらいに.学生時代は毎年水戸の偕楽園まで観梅に行ってましたけど,あそこはまた何て言うか「別物」ですね.
 南東北に来て18年になりますが,ここ3,4年は今頃の梅が恋しくなってきてます.3月は蔵書点検中なので余計に(^^;).

Posted by: G.C.W. | 2005.02.28 21:54

 関東の梅の話は、昼飯どきに親しい同期とも話しました。
 彼は出身は静岡で、学生時代は京都。
 やっぱりこっちの方では当たり前なんだろうけど、春の訪れを感じさせる花だよね、というところで落ち着きました。

>りんどうさん

 「凶暴」ってのが表現としていいなあ。
 そう、桃もあるんだよ。よくよく考えてみれば。
 長岡にいるときは全然花なんかに意識を向けていなかったのがばれる。
 つくしやたんぽぽと一緒に咲いていたんだろうか。

>G.C.W.さん

 偕楽園はやっぱり別ですか。
 関東の梅ってのは歴史的な何かがあるんでしょうかねえ。

 逆に、いまお住まいのところは梅が恋しくなってしまうわけですか。日本海側でしたっけ?
 あれあれ「南東北」という表現が出てきたぞ。富山だったか、北陸方面だったような気がするんですが勘違いかな?

 越後人はね、東北じゃないよなあという気持ち強いんですよ。北陸や中部ってのもピンとこないしね、ってな感じで。
 南東北ってえと福島ってことになりますか、福島って梅咲かないのかしらん、なんて思っちゃう。

Posted by: roe | 2005.03.01 01:30

>>roeさん.

 そうそう,福島県です(^^;).福島県中通りの梅は4月に入ってから咲くんですね.梅が咲いたかと思ったら,あっという間に桜が咲いて,梅を愛でるヒマは無いです.隣りにある「三春町」の名前の由来は,梅・桜・桃の花が一時に開花するからだ,と言うくらいですし.
 そんなわけで「3月の梅の花」がここ数年,何だか恋しいのですね.勤務先の蔵書点検終わってからだとお彼岸になってしまうので,その頃は北関東でも,もう散り始めなのが悔しいです.
 あ,今年は桜の開花予想が平年並みだと言うので,多少遅くても(彼岸過ぎでも)満開の梅が那須あたりで見られますでしょうか? ちょっぴり期待してみましょう.

Posted by: G.C.W. | 2005.03.02 21:52

あらら、お褒めをいただいてしまいましたが、実は「凶暴」というのは私のオリジナルな表現ではないのです。
(ちゃんと出典を書けばよかった)

栃尾市出身の作家、佐藤亜紀さんが新潟日報で土曜エッセー『オオアリクイ通信』を連載されているのですが、その第2回。
ストラヴィンスキー『春の祭典』が凶悪な曲で、ライナーノーツに「日本の春の訪れとはまるで異なる」と書かれたりすることを紹介した上で、(以下引用)
私の知っている春の訪れは、確かにあのくらいには激しく、凶暴だ。

…と書かれていたのでした。
ほんとに、雪国に春が来る時は突然の目覚めという感じで、「凶暴」という表現はぴったりだなぁと思います。

Posted by: りんどう | 2005.03.08 14:37

 上記記事にある梅林が一面に花開かせたので、携帯電話で写真を撮ってきました。TB先へどうぞ。
 へたくそですけど、こんなにあるんですよ、ああもったいない…ってことで。

>G.C.W.さん

 「三春町」にはそんな由来があったのですか。

>りんどうさん
>ほんとに、雪国に春が来る時は突然の目覚めという感じで、
>「凶暴」という表現はぴったりだなぁと思います。

 こういう感触も、雪そのものと同じで(本ブログ内記事もご覧を。右の「けいてぃー」からリンク)、北に住み、地域で実感しないとわかりませんね。春は春でも、風土の違い、「違う季節」でしょう。
 初春にも子どもを連れて帰省したいなあ。一緒に感じたい。

Posted by: roe | 2005.03.13 13:07

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