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2005.02.24

図書館学と情報学、法情報学(10) : 追記

 追記にしては長くなったので、別記事に起こしました。
 文脈としては、ちょっと読みにくいですが、本文に挿入したつもりでお読みください。
 (8)へのruckさんの2度目のコメントの前に書いています。

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【(9)公開前追記・(8)へのruckさんの最初のコメントを受けて】

 これまで(4)以降、「情報」と他分野の学問との問題は、(2)の前者について話題にしてきています。
 上記で言うこの「研究者」は、そのような文脈での図書館・情報学研究者はもちろんですが本来、関係してくる情報技術(Computer Science)研究者をも含めたメッセージと読むこともできます。

 あなたたちが研究している「(定量的に計測できる)情報」って、弾道計算ができればそれでいいの?弾道計算という目的がなくなったあとでは、通信技術、コンピュータ技術の研究をやっている。それだけの狭い専門領域の「情報」研究なんだろうか。
 社会と大いに関係があるからこそ、「情報」がほかの諸科学と接点をもち始めてきているんだと思うんだけどなあ。

 本シリーズで言えば、(2)で挙げた後者にもひっかからない、外部との接点を持たない「情報」技術者は、それ以上でもそれ以下でもなく、本シリーズには関係ありません。彼ら独自の社会的意義があるのでしょう。シャノン流の情報定義の世界が確立されていることは、(7)に挙げた西垣通『基礎情報学』のごく初めの方で触れられています。その中でおしまい。それ以上はありません、です。
 よくは知りませんが、MPUやxDSL、新しいWeb技術の開発で頑張ってくださればいいんじゃないでしょうか。

 ウチでは全自動食器洗い乾燥機を便利に使っていますが、日常的な生活感覚としては同じ。あの中にもマイクロチップや緻密なプログラム制御が入っている。
 自分の近しい知人にもそのような「情報処理」を仕事にしている人が何人もいますが、彼らだって、社会的接点をもっています。何を観測し、情報として機械に処理させ、プログラム制御させるか。自分たちの作る情報処理システムを含む「道具」が社会にとってどんな役に立つか。プロジェクトXは好きな番組ではありませんが、社会貢献をなした無名の技術者たちを、自分は尊敬さえしています。

 でも、このシリーズとは関係ない「情報」ですね。

 情報技術一般が社会とどう接点をもつのか、「自分たちのことば」もないまま…。いやむしろ発信しているかもしれませんが、商品広告、プロパガンダにしか聞こえない。少なくとも"社会理論"じゃないです。
 アラン・ケイのダイナブック構想とか、大好きですけどね。子育て中ならばなおのこと。でも、だから何なんでしょ?コンピュータ技術発祥の「情報」というキー概念が、人間の知的営為、「読む」「認識する」「解釈する」といった営為そのものに切り込む「理論」にはなっていないような気がします。
 そのうち、子どもの読み聞かせのことを書こうと思っていました。その方からも、「情報」とコンテンツの問題に迫れると思います。定番、陳腐な話題になってしまうかもしれません、と予防線を張りつつ。
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